【資本金】とは?初心者向けの解説。簿記3級

資本

【資本金】とは

資本金とは、株式会社の設立や運営するための元手となる資金です。
貸借対照表をみてもらうと分かりますが、全資産から全負債を引いた金額が資本金となります。
資本と書いてあるのでもちろん5要素は(資本)ですね!

株式会社は株式を発行して、多くの資金を集める企業形態です。株式投資の株式ですね。企業を応援してくれる人や投資家などに株式を買ってもらい資金を集めます。この集めた資金に返済の義務はありませんが、利益が出たら配当金を支払ったりします。

ちなみに株式を買ってくれた人を株主といいます。

【引出金】とは

引出金は簿記3級では出題されませんので覚えなくて大丈夫ですが、軽く触れておきます。

引出金とは、おもに商店などで店主が資本金から保険料などの理由で引き出したお金のことです。資本金を引き出した際、そのまま資本金を減らす仕訳と引出金を用いる仕訳があります。

(資本)のマイナスを表す勘定科目で、引出金が増えたら借方に、減ったら貸方になります。

店主が私用で現金700円を持ち出した。
借方貸方
(引出金) 700 (現金) 700

お店から現金を持ち出した→引出金が増えた→ホームポジションの借方

(現金を持ち出されて減りましたので貸方は現金です。)

例題【資本金】

それでは例題にいきましょう。

当社は会社の設立にあたり、株式100株を1株50円で発行し、当座預金にすべての払い込みを受けた。
借方貸方
(当座預金) 5000(資本金) 5000

株式を発行した→資本金が増えた→ホームポジションの貸方
100株×50円=5000円

(当座預金は資産で、増えたので借方)

もう一問いきましょう。

当社は会社の増資にあたり、株式60株を1株70円で発行し、普通預金にすべての払い込みを受けた。
借方貸方
(普通預金) 4200(資本金) 4200

株式を発行した→資本金が増えた→ホームポジションの貸方
60株×70円=4200円

(普通預金は資産で、増えたので借方)

まとめ

資本金は(資本)の勘定科目ですので増えたら貸方、減ったら借方です。
株式を発行し、多くの人から資金を集めるのが株式会社です。
引出金は簿記3級では出題されません。

ちなみに資本は純資産ともいいますので覚えておきましょう。
金額の桁が多いときは計算を間違えないように電卓を使いましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました