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商品を100円仕入れます。
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では消費税込みで110円になります。
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消費税を支払うので仮払消費税ですね。
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はい。私は消費税を受け取るので仮受消費税になります。
【仮払消費税】と【仮受消費税】とは
商品の売買では消費税が発生します。
商品を仕入れた場合、消費税も支払うので仮払消費税(資産)で処理します。
商品を売り上げた場合、消費税も受け取るので仮受消費税(負債)で処理します。
例として、仮払消費税を100円とし、仮受消費税を30円としましょう。
仮払消費税が仮受消費税より多ければ差額が還付されます。仮払消費税が70円多いので、この70円は還付として戻ってきます。
なので仮払消費税は、多ければ多いほど戻ってくるため、資産として仕訳します。
次の例として、仮払消費税を30円とし、仮受消費税を100円としましょう。
仮払消費税が仮受消費税より少なければ差額を納付します。仮受消費税が70円多いので、この70円は納付として支払わなければなりません。
なので仮受消費税は、多ければ多いほど支払わなければならないため、負債として仕訳します。
このような処理方法を税抜方式といいますので覚えておきましょう。
税込価額から税抜価額を求める計算式を下記に記載しておきます。
税率については問題文に書いてあります。
税率10%の場合、
税抜価額=税込価額÷1.10
税率8%の場合、
税抜価額=税込価額÷1.08
このように、税率に合わせて赤い数字を合わせれば簡単に求めることができます。
ちなみに消費税額を求める計算式は、
消費税額=税込価額ー税抜価額
となります。
例題【仮払消費税】【仮受消費税】
商品を仕入れた場合、
借方 | 貸方 |
(仕入) 200 | (現金) 220 |
(仮払消費税) 20 |
消費税も支払っているので仮払消費税→ホームポジションの借方
税抜価額=220÷1.10=200(仕入の金額)
消費税額=220ー200=20(仮払消費税の金額)
(仕入は費用、現金は資産です。)
商品を売り上げた場合、
借方 | 貸方 |
(現金) 840 | (売上) 800 |
(仮受消費税) 40 |
消費税も受け取っているので仮受消費税→ホームポジションの貸方
税抜価額=840÷1.05=800(売上の金額)
消費税額=840ー800=40(仮受消費税の金額)
(売上は収益、現金は資産です。)
ちなみに納付額の計算はこちらです。
借方 | 貸方 |
(仮受消費税) 40 | (仮払消費税) 20 |
(未払消費税) 20 |
仮払消費税と仮受消費税を相殺するので、借方貸方逆に持ってきます。
仮払消費税が少ないのでその分納付しなければいけません。納付分は未払消費税(負債)で処理します。
まとめ
仮払消費税:
- 商品を仕入れた際に支払った消費税。
- 多く支払えば還元されるため資産。
仮受消費税:
- 商品を売り上げた際に受け取った消費税。
- 多く受け取れば納付しなくてはならないので負債。
税込価額から税抜価額と消費税額を求める計算式を覚えておきましょう。
これらの処理方法を税抜方式と呼びます。
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