【貸付金】【借入金】とは
お金を貸してください。
わかりました。では来月利息とともに返済をお願いします。
わかりました。お金を借りたので借入金ですね。
はい。私は貸したので貸付金になります。
貸付金とは、企業がほかの企業などにお金を貸したときに使用します。
あとでお金を返してもらえる権利を得るので、(資産)になります。
借入金とは、企業がほかの企業や銀行などにお金を借りたときに使用します。
あとでお金を支払う(返す)義務が生じるので、(負債)になります。
勘定科目の言い方が変わることがあります。
- 従業員貸付金(資産)
- 役員貸付金(資産)
- 役員借入金(負債)
また、お金の貸し借りでは、利息が付くことが多いです。下記の計算式で求めることができますので覚えておきましょう。
例えば、100円を借りて年利率が2%で期間が半年間であった場合、
利息=100×0.02×6÷12となり、利息=1円となります。
お金を貸して利息をもらうと受取利息(収益)、お金を借りて利息を支払うと支払利息(費用)を用いて処理します。
例題【貸付金】【借入金】
例題にいきましょう。
借方 | 貸方 |
(貸付金) 200 | (現金) 200 |
貸し付けた→貸付金が増えた→ホームポジションの借方
(現金は資産で、減ったので貸方)
お金を返してもらったら、
借方 | 貸方 |
(当座預金) 200 | (貸付金) 200 |
返済を受けた→貸付金が減った→ホームポジションとは逆の貸方
(当座預金は資産で、増えたので借方)
続いてお金を借りた場合、
借方 | 貸方 |
(現金) 60 | (借入金) 60 |
借り入れた→借入金が増えた→ホームポジションの貸方
(現金は資産で、増えたので借方)
お金を返したら、
借方 | 貸方 |
(借入金) 60 | (現金) 60 |
借りていたお金を返済した→借入金が減った→ホームポジションとは逆の借方
(現金は資産で、減ったので貸方)
次に、利息込みでの例題です。
お金を貸した場合、
借方 | 貸方 |
(現金) 408 | (貸付金) 400 |
(受取利息) 8 |
お金を貸していたときの利息は受取利息です。
受取利息は収益で、増えたので貸方です。
利息=400×0.03×8÷12で、8円になります。
(現金は資産で、増えたので借方)
続いてお金を借りた場合、
借方 | 貸方 |
(借入金) 800 | (現金) 880 |
(支払利息) 80 |
お金を借りていたときの利息は支払利息です。
支払利息は費用で、増えたので借方です。
利息=800×0.05×24÷12で、80円になります
(現金は資産で、減ったので貸方)
まとめ
貸付金:
- 企業が他社に一時的に提供するお金。
- のちに返してもらえる権利が発生するので資産。
- 返してもらうときに利息も受け取れる場合がある。
受取利息(収益)
借入金:
- 企業が一時的に他社から受け取るお金。
- のちに返済の義務が発生するので負債。
- 返済する際に、利息も支払う場合がある。
支払利息(費用)
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