【前払金】と【前受金】とは?初心者向けの解説。簿記3級

資産

【前払金】と【前受金】とは

A社
A社

来週社員の誕生日があるのでケーキの予約をしたいのですが?

B社
B社

かしこまりました。では先にケーキ代800円をいただきます。

A社
A社

ケーキを受け取るのは来週だけど前もって代金を支払っておくということは前払金ですね。

B社
B社

はい。そして私はケーキをまだ提供してないのに代金を受け取ってるので前受金になります。

前払金とは、A社がB社の商品やサービスを受け取る前に支払ったお金のことです。
A社はあとで商品やサービスを受ける権利が発生しますので、(資産)になります。

前払金には、「払」という文字が入っているので負債や費用と間違えやすいです。
ですので「前払」と印象をつけて、前もってお金を払ってるからサービスを受ける権利を持ってる、資産と覚えましょう。

逆にB社は、商品やサービスを渡す前にお金を受け取ってます。この状態は前受金になります。
この場合、あとで商品やサービスを提供しないといけないので(負債)になります。

前受金には、「受」という文字が入っているので資産や収益と間違えやすいです。
前払金同様「前受」と印象付け、前もってお金を受け取ってるからサービスする義務を背負ってる、負債と覚えましょう。

似たような役割の勘定科目がありますので混同しないように気をつけましょう。
問題文に内金や手付金と書かれていたら前払金、前受金になります。

例題【前払金】【前受金】

それでは例題にいきましょう。

借方貸方
(前払金) 200(現金) 200

内金を支払った→前払金が増えた→ホームポジションの借方
注文をした時点ではまだ仕入にならないので注意しましょう。
動いたお金は200円です。

(現金は資産で、減ったので貸方)

減った場合、

借方貸方
(仕入) 300(前払金) 200
(現金) 100

内金の相殺→前払金が減った→ホームポジションとは逆の貸方

(残額は100円で現金が減ったので、貸方)

続いて前受金の例題です。

借方貸方
(現金) 200(前受金) 200

手付金を受け取った→前受金が増えた→ホームポジションの貸方
注文を受けた時点ではまだ売上にならないので注意しましょう。
動いたお金は200円です。

(現金は資産で、増えたので借方)

減った場合、

借方貸方
(前受金) 200(売上) 300
(売掛金) 100

前受金の相殺→前受金が減った→ホームポジションとは逆の借方

(残額は100円で掛けは売掛金、増えたので借方)

まとめ

前払金はあとで商品やサービスを受けられるので(資産)です。
内金や手付金と書かれている場合があります。

前払金:

  • 未来のサービスや商品のために事前に支払う。
  • サービスや商品を受け取る前にお金を支払う。

該当例:

  • ジムの会員費や新聞購読料などの年間料金を一年分先に支払う。
  • 家賃や保険料などの契約で数か月分先払いする。

前受金はあとで商品やサービスを提供しなければいけないので(負債)です。

前受金:

  • 商品やサービスを提供する前にもらうお金。
  • 前受金をもらったら、あとで約束通りの商品やサービスを提供する義務が発生する。

該当例

  • コンサートの予約チケットが売れたらそれは前受金、あとでコンサートを提供する。
  • 旅館の予約が入り代金をもらったらそれは前受金、あとで部屋や食事のサービスを提供する。

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