【未収入金】と【未払金】とは?初心者向けの解説。簿記3級

資産

【未収入金】【未払金】とは

A社
A社

この土地を売ります。

B社
B社

では代金は月末に支払います。

A社
A社

あとで代金をもらえるということは未収入金ですね。

B社
B社

はい。私はあとで支払うので未払金になります。

A社
A社

売掛金と買掛金ではないんですね?

B社
B社

はい。商品ではないものの売買は未収入金と未払金で処理します。

未収入金とは、商品でないものを売った際、あとで代金をもらえる権利となります。
例えば、お寿司屋さんで一般のお客さんに売るお寿司を売れば売掛金です。
冷蔵庫を買い替えるのに古い冷蔵庫を売るなど、一般のお客さんには売らない備品などは未収入金になります。未収金と書かれていることもありますので覚えておきましょう。
未収入金はあとで代金をもらえる権利なので(資産)となります。

未払金とは、商品でないものを買った際、あとで代金を支払う義務となります。
未収入金と逆の立場ですね。お寿司屋さんがマグロを買えば(仕入れ)買掛金、冷蔵庫を買えば未払金です。
あとで代金を支払う義務となりますので(負債)となります。

建物や土地の売買の問題が多いですが、自社が不動産会社なら商品(売掛金、買掛金)となりますので気をつけましょう。

例題【未収入金】【未払金】

例題を見てみましょう。

借方貸方
(未収入金) 400(土地) 400

商品ではないものの売却で代金は後日→未収入金が増えた→ホームポジションの借方

(土地は資産で、減ったので貸方)

未収入金が減った場合、

借方貸方
(現金) 400(未収入金) 400

未収入金を回収した→未収入金が減った→ホームポジションとは逆の貸方

(現金は資産で、増えたので借方)

未払金の例題にいきましょう。

借方貸方
(建物) 400(未払金) 400

商品ではないものの購入で支払いは後日→未払金が増えた→ホームポジションの貸方

(建物は資産で、増えたので借方)

未払金が減った場合、

借方貸方
(未収金) 400(現金) 400

未払金を支払った→未払金が減った→ホームポジションとは逆の借方

(現金は資産で、減ったので貸方)

まとめ

未収入金:

  • 取引は行っているが、まだお金を受け取っていない。
  • 商品でないものの売却時に使用する。
  • 後日代金を受け取れる権利があるので資産

未払金:

  • 取引は行っているが、まだお金を支払っていない。
  • 商品ではないものの購入時に使用する。
  • 後日代金を支払う義務があるので負債

売買したものが商品なのか、商品ではないのかしっかり見極めましょう。
問題文に掛けと書かれていたら売掛金と買掛金、書いてなければ未収入金と未払金の可能性があります。

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