【立替金】と【預り金】とは?初心者向けの解説。簿記3級

資産

【立替金】【預り金】とは

立替金とは、自分がいったんお金を出して、あとでそれを誰かからもらえる権利、また会社が支払いを代行した時の勘定科目です。
あとでお金をもらえるので(資産)になります。

預り金とは、誰かからいったん預かったお金です。
自分のものではないので、あとで返したり支払ったりしないといけないお金(負債)になります。

似たような役割の勘定科目がありますので混同しないように気をつけましょう。

また、立替金や預り金は給料のやり取りで使うことが多いので、下記の勘定科目もあわせて覚えておきましょう。

  • 給料費用
  • 従業員立替金資産
  • 従業員預り金負債
  • 所得税預り金負債
  • 社会保険料預り金負債

例題【立替金】【預り金】

立替金の例題を見てみましょう。

借方貸方
(立替金) 200(現金) 200

立て替えた→立替金が増えた→ホームポジションの借方

(現金は資産で、減ったので貸方)

立替金の回収と給料の支払いでは、

借方貸方
(給料) 500(立替金) 200
(現金) 300

立替金の差し引き→立替金が減った→ホームポジションとは逆の貸方

(給料は費用で、増えたので借方)

預り金の例題です。

給料を支払う際、所得税や社会保険料を天引きします。天引きしたお金はいったん預かっているという状態になります。あとで税務署などに支払わなければならないからです。

借方貸方
(給料) 300(所得税預り金) 20
(社会保険料預り金) 30
(現金) 250

所得税と社会保険料を分けた仕訳になります。
どちらも負債で、増えてますので貸方です。

勘定科目が預り金の場合は、

借方貸方
(給料) 300(預り金) 50
(現金) 250

まとめて預り金で処理します。

問題文にあわせて勘定科目を選びましょう。

預り金を支払った場合、

借方貸方
(所得税預り金) 20(現金) 50
(社会保険料預り金) 30

納付したのでどちらも減らします。負債の減少は借方です。

預り金で処理していれば、預り金を減らします。

まとめ

立替金と預り金は、主に給料のやり取りで使用することが多いです。
勘定科目が細かく変わることがありますので問題文をしっかり確認しましょう。

立替金:

  • 事前に自分のお金で支払っておく。
  • あとで返してもらえる予定。
  • のちに戻るお金なので資産である。

預り金

  • 他人のお金であり、返却の義務がある。
  • あらかじめ決まった支払い目的に使う。
  • 最終的には手元からなくなるので負債である。

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